『きくち軒』福津市旧道沿い（勝手に定食）

土曜日は、管理職が割りと休んでいるので事務所が静かだ。
事務作業も効率よく捗り、応接セットを占領して昼寝できる。
昼寝優先で時間を考慮すると、歩いて行ける食堂は感謝だ。

大将たちと挨拶を交わし、今日はラーメンと目玉焼きを注文。
カウンターの新聞に目を通すと、非常に気になる判決記事が。

盲導犬と一緒に横断歩道を歩いていた目の不自由な方が、
曲がろうとしたトラックに巻き込まれてしまい、盲導犬は即死。
飼主も負傷したが、この亡くなった盲導犬についてトラックの
持ち主と訴訟で争っていた論点は、盲導犬が道具なのか？
と言う深い内容の記事であった。
判決では、盲人における白杖であれば物や商品と言えるが、
盲導犬となるとその存在は身体の一部と言い換えられる為、
物損ではなく損害賠償が妥当との判決理由に驚かされた…

盲導犬は、十年の現役生活で維持費が約６００万掛かる。
亡くなった犬は、盲導犬協会から貸し出され５年前後だった。
残りの期間を勘案し、２５０万程の支払いを命じられていた。
愛玩動物（ペット）だと物で、盲導犬だと生き物で扱われる…

釈然としない気分のところに、大将から目玉焼きを渡された。