福岡の東濃く腹

50を過ぎて非豚骨が増えたなぁ〜

『手打ち蕎麦 花音』古賀市美明(湯葉)

今月の初旬、娘が「この前のお蕎麦屋さんに行きたい。」と昼食のお願いをされた。







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ガソリンが高騰する中、車で10分圏内に通える蕎麦店がある事は誠にありがたい。
玄関脇には屋号(名)を体で表すかの如く、ほころんだ花びらが彩りを添えている。
ほどよい感じの客入りで、娘連れでの再訪を女将さんが笑顔で迎え入れてくれた。









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娘の、ぶっかけとろろ蕎麦 900円

これに滑らかな口解けの汲み豆腐と、胡瓜・大根・人参の床漬が添えられている。
とろろが蕎麦を完全に覆い尽くして、卵黄と刻んだ大葉が薬味として表面を彩る。
きめ細かに擦りおろされ、淡雪のように白く美しいとろろが蕎麦の全てを包んで…
かえしで味の輪郭をまとめて、所々感じる大葉の風味が娘はお気に入りの様子。









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パパの湯葉蕎麦 900円 + 大盛り 300円

同じく床漬けと汲み豆腐が添えられるが、湯葉も同じ豆腐店から取り寄せた逸品。
汲み豆腐はにがりを使わない製法で、口当たりが良く湯葉に対する期待も高まる!









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湯葉には山葵が乗り、削り節と刻み海苔が対角線に薬味として添えられている。
最初に湯葉だけ少し頂くが、幕の存在を感じながらも気付けば溶けてなくなる程…。
初めての食感で、大豆の濃さもありながら洗練された味わいで、感動すら覚えた!
この生湯葉、個人的には湯葉刺しとして日本酒や焼酎の肴として頂きたい逸品だ。


削り節と蕎麦を一緒にすすると、かえしの鰹出汁の風味がじわっと力強さを増すっ!
極細に刻まれた柚子皮が、鰹風味の一人舞台にならない様に品よく存在感を示す。







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湯葉は表面がトロッとして、蕎麦に絡むと言うよりも「ペタッ」と貼り付いた感じだ!
かえしとの相性も絶妙、一皿で色々な美味しさを見つけたり楽む事が出来る趣向。
完全に私のツボで、まだまだ更なる美味しさを発見出来そうで、再食確実な一杯。








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〆の蕎麦湯を頂くと、娘も私が連れて来たかった理由に分かった様で納得の表情。
私達の後に家族連れが入店し、この日の生蕎麦は閉店1時間前に品切れを迎えた。



被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、早期の復興を願っております。