とにかく無性に食べたくて、正午すぎには胃袋からの催促も最高潮!
停まった信号僅かに一つ、店先の駐車場も奇跡的に一台空いてる!
私より先に、家族連れが入店するが注文のやり方をご存知ない様子。
手本とばかりにお冷やを汲みに行き、給事の女性に並盛りを注文っ!
すると、家族連れの旦那さんが席を立ち、お冷やを汲みながら注文。
常連さんは慣れた手つきで、硝子棚からかしわのお握りを取り出す。
通常、一皿にかしわ握り二つで百五十円だが、一つでも注文できる。
沢庵が二切れ添えられ、かしわ握り一つが七十五円とはかなりお徳。
並盛り 四百五十円
具材の配置は来る度にまちまちだが、いつ観ても不思議と画になる!
豚骨と出汁の加減が素晴らしく、濃さと淡さが入り交じる老舗の凄技。
提供された段階で、ご覧の通り表面には豚骨の膜が浮かび上がる。
約束された旨さで、無意識のうちに蓮華を運ぶ回数を重ねてしまう…
豚骨に十分浸された海苔は、かしわ握り最後の一口にぐいっと巻く。
かしわの旨味に豚骨が加わり、その相性の良さに素直に酔いしれる。
七十五円のかしわ握りが、贅沢な味わいに変身する至福のひととき。
すすり易い長さで、久留米系の豚骨をしっかりと持ち上げ離さない!
大盛りにすれば良かった…、そんな後悔すら感じさせる渾身の一杯。