店主から面白くて興味深い連絡を頂いた。
厳選された小麦粉を生地にした状態から、
60日間も冷蔵で熟成させた麺との事で、
これは食べてみたいと喜び勇んで訪れた。
乾燥した生地の表面を半分近く削り取り、
柔らかい中心部分だけを使用した吟醸麺!
それだけでもコストが相当掛かっている…
それを味わって欲しいとオファー頂いた♪
ざるうどん 800円(税込)
基本こちらの麺は細く透き通って美しい、
通常は4日熟成を掛けているとの事だが、
水分量は経験値と基準の計算に頼りつつ、
茹でるまで一か八かの賭けだったとの事!
先ずは何もつけず啜って下さいと言われ、
細麺ながら讃岐っぽい歯応えが感じられ、
香りは僅かだがその風味は半端なく強い!
麺のポテンシャルを試したらお椀に移し、
①「塩じい大島の塩」
円やかで角のない塩味だが個性は強めで、
量にもよるが小麦粉の風味と合わせると、
塩の味わいの方がちょっと勝ってしまう。
②かえし・葱・大根おろし
ざるとして頂くのは間違いなく美味いが、
個人的におろし生姜を試してみたかった。
③あご出汁入りブレンド醤油
同店で販売もしているオリジナル醤油で、
干しアゴを漬け込んだ物をベースとして、
数種の醤油をブレンドしたスプレー醤油。
この足し算の味わいはもちろん抜群だが、
茹でる前の生麺の状態を見せて頂いたが、
この麺が熟成によりチーズっぽい香りで、
発酵食品的な感じになっているらしくて、
ところが茹でると不思議と匂わなくなり、
むしろ風味の強さが際立つ麺に仕上がる!
60日間とはかなり思い切った判断だが、
どんな麺が出来上がるか何て正解はなく、
店主的には単なるノリで試してみたとか!
生地の水分量など茹で時間も手探りだが、
ここまで完成させた店主には頭が下がる。
まだ麺(生地)は多少だが残っておられ、
興味がある方は店主に直で注文頂きたい。
今後二度とこの生地を仕込む予定はなく、
試してみたい方は是非とも急いで来店を!