※写真は閉店される数日前
2022年暮れに後継者が居ない事を理由に、
地元ファンに惜しまれつつ閉店されたつる荘。
そのつる荘に幼少期から通っていた現店主は、
この味を自分が引き継がなければと思い立ち、
勤務先だった人気店『Shin Shin』を退職され、
元店主夫妻からレシピや製法を受け継がれて、
昨年4月に新しい屋号で事業継承された同店。
屋号は店主:重野さんの苗字由来と思われる、
内外装とも必要最小限しか手を入れておらず、
往年のつる荘ファンも違和感なく訪問できる。
大盛りラーメン 700円
先ずはスープを確かめたくズズッと一口頂く、
いにしえ系の優しい口当たりでほっと一安心♪
余計な脂っこさはなく後口に旨みが感じられ、
つる荘イズムがしっかりと感じられる味わい!
カミさんのチャンポン 750円
キャベツの緑と蒲鉾のピンクが初春らしくて、
基本の豚骨スープの優しさは活かされつつも、
豚肉・練り物・野菜の旨みが下支えしなぎら、
いにしえ系のチャンポンをきちんと再現する!
ラーメンは厨房奥にある50年物の製麺機で、
元店主と変わらず自家製の細麺を作り続ける。
ヤワで茹でられてろてろ状でスープに馴染み、
溶けた有明海苔がご覧のように絡んでくれる♪
チャンポンは以前は蒸し麺を使われていたが、
スープとの相性から生麺に変更されたとの事。
スープ自体も材料は以前と同じ物のままだが、
製法は少し変更を入れて先代の味を守りつつ、
現店主の解釈を加えたハイブリッドな味わい。
どこもかしこもつる荘イズムが感じられるが、
看板には小さな折り鶴のイラストが描かれて、
つる荘に対する店主自身の想いが感じられた♪