今日の午前中に用事を済ませ、散歩がてらに『花音』へ。
年明けに相応しく、木目込みの七福神が迎えてくれる♪
遅めの訪麺だが、年輩のご夫妻が先客で二組おられ…
店の中央にある、四人掛けの食卓に一人で腰を降ろす。
挨拶を済ませ、年明けは御神酒の代わりに王禄を頂く。
外気は肌寒いが、やはり旨い日本酒は冬でも冷だなぁ~
淡麗ですきっとした後味、昼間から頂く素敵な罪悪感♪
いつもの肴…、おやっ?
烏賊の雲丹和えが、茎山葵和えに代わっているけど?
女将さんに尋ねると、仕入れ先が扱わなくなったとか。
すきっとした王禄には、茎山葵の辛味も似合っている。
と、絶妙な頃合いで女将さんがもう一合注いでくれた。
〆の笊蕎麦
まだ新蕎麦の名残りで、瑞々しい歯応えの茹で上がり。
かえしを浸けず、数本すすって蕎麦の味わいを楽しむ。
冷たい葛豆腐が、火照った身体に気持ち良く染み入る。
でも、この豆腐を摘まみながら飲むのも、悪くないが(笑)
山葵と共に、鼻先に抜ける香りを思いっ切りすすって…
猪口に残った王禄を飲み干す、罪悪感と優越感が交錯。
蕎麦を肴に酒を嗜む、私などはまだまだ真似事の段階。
どろっと濃いめの蕎麦湯を味わう、余韻を楽しむ一杯。
これを楽しめる年齢になった、少しは大人になれたか?
と、女将さんからご好意で、冷たい珈琲が振舞われた。
私の顔が赤らんでいて、酔い覚ましにどうぞと頂いた。
そんな心遣いこそ、大人の余裕であり懐の深さである。
私にとって大人の隠れ家。
それは、大人の振る舞いや心得を教えてくれる隠れ家。
★★★★★