8月中は都合がつかず、限定麺2種を断念、
だが今回は、昨年に引き続き冷製の限定麺。
開店15分後に到着、既に店内は満席状態、
店主は私を見るなり「燻製麺ですね?」と、
察し良く、他の注文や調理をこなしていた。
冷たい燻製魚そば 850円
綺麗に並べられた焼豚と、水菜が印象的で、
茹で玉子や白髪葱など、脇を固める役者達。
チップにも拘って燻した、焼豚と茹で玉子、
その焼豚の上で、琥珀色に輝くオリーブ油。
燻煙の香りが、魚スープに風味を滲ませる。
店主ブログによれば、使われる節の種類は、
鰹節、鯖節、宗田節と、まんま和食の出汁。
合わせる醤油より、出汁の存在感が際立ち、
どちらかと言えば、蕎麦を頂いている感覚。
味変も計算されていて、白髪葱に飾られた、
鰹節と梅の相性も、和食では定番の組合せ。
提供当初は、バジルを添えていたらしいが、
今日はミントの葉が浮かび、これまた秀逸。
口の中が爽やかになり、冷たい麺を後押し、
幾重にも楽しめる、行徳さんの味の足し算。
今回は、晩夏には持って来いの出来栄えで、
使われる食材も贅沢な為、本気で飲み干し、
彼の和食の経験値を、改めて実感した一杯!