住所は千早だがどこのサイトも西鉄香椎駅から、
所用時間や地図が紹介されている老舗の蕎麦屋。
ある年代の方には「みゆき通り」の名前の方が、
馴染みだと思われるが大半の建物は取り壊され、
何軒か残る建物の1つとして営業を続けている。

香椎駅周辺の商店街の再開発事業にてここ数年、
見慣れた街並みが姿を消して交通網が整備され、
高校時代3年間を過ごした思い出は過去のモノ…
この日は移動中に西日本を襲った大雨の影響で、
博多へ向かう電車の中で引き返すよう指示され、

戻ろうにもJRは運行見合わせで途方に暮れて、
仕事する気にもならず会社に連絡して有休取得。
歩いていると店先に「営業中」の札が下げられ、
朝から「蕎麦」も悪くないなと暖簾をくぐった。

店内は漆喰のような白い壁と木調でまとめられ、
以前の店内は記憶してないが落ち着いた雰囲気。
海老天や笊そばが描かれた小さな額縁だったり、
そば猪口をデザインしたタペストリーがお洒落。

鴨南そば 800円
笊と迷ったが鴨があるとついつい頼んでしまう、
長ネギと鴨肉がランダムに散らされたお手本系♪

鴨出汁が滲んでつゆの旨味はさすがの一言だが、
肉は僅かに硬さが感じられそれが少しだけ残念。

蕎麦は二八と思われるが滑らかなすすり心地で、
節系のほのかな酸味が全体を優しく包んでいる。
遅めの朝飯としては少し贅沢だった気もするが、
この日は営業を中止した飲食店も多かったので、
頂ける時に腹を満たしておくのは必要時の鉄則。