薬王寺温泉近くで土・日のみ営業されており、
昼のみで蕎麦が売り切れ次第閉店と狭き門で、
かなりご無沙汰していた:こんさい館さんへ。
曜日や時間がなかなか合わなかった同店だが、
運よく「母の日」の午後に予約が出来たので、
母を連れて薬王寺温泉周辺までドライブした。
旬の食材を使った野菜料理3種と季節のご飯、
さらに拘りの昆布水・デザート・蕎麦茶など、
そしてもり蕎麦・本葛かけ蕎麦が選択できて、
母親は義歯で柔らかい食材しか頂けないので、
温かい本葛のかけ蕎麦でランチをお願いした。
出汁に使われる食材以外は全て野菜や穀物で、
肉や魚は基本的に使わない精進料理スタイル。
天然利尻昆布と鰹出汁がふんだんに用いられ、
食材そのものの旨味が出汁で引き立てられる。
豊後高田産の蕎麦粉による十割で香りが良く、
冷水で引き締められプツッとした歯ごたえで、
かえしの風味と共に爽やかな喉ごしを味わう。
本葛かけ蕎麦はつゆに本葛でとろみを付けて、
鰹出汁とおろし生姜を効かせた上品な味わい。
時間と共にぷつぷつ切れる十割蕎麦の弱点を、
とろみで水分を維持しながら最後まで頂けて、
母親にも食べやすい柔らかさで喜んでくれた。
身体に良い食材と綺麗な水で打たれた蕎麦で、
81歳になる母にも味付けや量が丁度よくて、
久し振りにゆっくり近況など話しをしながら、
〆のデザートと蕎麦茶もしっかり完食してた♪