いつもお世話になってる『古賀すたいる』、
その読者寄稿で存在を知った、蕎麦の新店。
山間の温泉地、薬王寺の綺麗な水を求めて、
今年の6月に開店された、自然食の専門店。
古民家を使ったカフェで、蕎麦は週末のみ、
しかも蕎麦と駐車場は、予約優先の狭き門。
店内は落ち着いた佇まいで、実にのんびり、
厨房からは規則正しい蕎麦切り包丁の音色。
雑穀米と小鉢
玉葱のペーストを、葛で固めた豆腐が絶妙、
ほぼ野菜主体で、揚げ物は出さないとの事。
十割の手打ち蕎麦、打ち立の茹で立ての笊、
利尻昆布つゆが、味見用に添えられている。
すすった瞬間、夏の蕎麦とは思えない風味、
そして味わい、かえしの鰹も上品に重なる。
初夏に収穫する種の蕎麦かと尋ねてみたが、
九州産の蕎麦粉との事で、改めてびっくり!
とにかく旨い、この店を脅かす存在になる…
頃合いを見計らい、蕎麦湯が運ばれて来る、
とろみがかえしと混ざり合い余韻を楽しむ。
更に、予約のお礼にと出して頂いた一杯は、
玄米を使った、香ばしい珈琲とクッキーで、
どこまでも健康を気遣った素晴らしい昼食。
帰り際、店主と少しお話しが出来たのだが、
まだまだ勉強中だと、笑顔で謙遜されてた。
久し振りに、人に教えたくないお蕎麦だが、
誰かに先越されるより、私が紹介してやる!