6月の訪問時、挨拶すると大将はコンロに移動、
女将さんは野菜を刻む包丁の音で相槌を打った。
チャンポンを注文するや中華鍋を火にかけ始め、
油を加えキャベツや人参をカシャカシャと炒め、
チャンポン麺を投入しじっくりと味を吸わせる…
チャンポン 600円
店内奥の席は、蛍光灯が一段と暗くなっていて、
ノスタルジックな雰囲気をより一層際立たせる。
豚肉は細切れ、キャベツは芯に近い部分が多く、
ピンクの蒲鉾は扇形に刻まれるのがココの特徴。
ラーメンで頂くよりも豚骨の濃度が煮詰まって、
野菜やチャンポン麺にしかっと絡んで離さない!
徐々にお客が増えだしてそそくさと退散したが、
はぼ半数の客がチャンポンを注文する人気ぶり♪
で、先週土曜日に出掛けてラーメンを注文した、
女将さんから「ほんと暑いねぇ…」とため息が…
それでも大将は平ざるで黙々と湯切りをこなし、
ラーメン(並)500円
この素っ気ないルックスに惚れ惚れしてしまう、
無造作に刺されたレンゲも大将の長年の角度で、
横からのアングルでも画になるアイテムと化す♪
相変わらずスープの表面にはピシッと膜が張り、
いにしえ系豚骨の王道たる味わいを奏でている。
やわ茹での中細麺がこれまた塩梅よく絡みつき、
ぱさっとした煮豚や極細に刻んだキクラゲなど、
絶妙な老舗の味わいを心ゆくまで堪能した中年♪
津屋崎『宝来軒』と同様に地元の人気店ながら、
後継者が居ない事は本当に気掛かりでならない…