正午前に入店すると、待ち構える店主夫妻、
先客は居らず、女将さんの笑顔で迎えられ、
いつもの席に座り、ラーメンを注文すると、
店主が器にスープを張り、数回麺を湯斬る。
ラーメン 500円
いにしえ系、慈悲深く懐かしい豚骨スープ、
素っ気ない煮豚、極細に刻んだ木耳の食感。
ズズッとすすり切れる、絡みの良い中細麺、
店主夫妻の如く、互いの役割を果たしあう、
半世紀近い歴史がこの味わいに反映される。
文句なしの旨さ、食後の満足感も半端ない、
女将さんにも顔を覚えて貰えたみたいだし。