この日は正午前に入店し、どうやら一番客、
女将さんは笑顔だが、大将は既に臨戦状態。
注文すると、素早く麺が茹で釜に入れられ、
丼を温めてから、熱々のスープが注がれる。
平笊で小刻みに八回湯切り、更に強く八回、
小気味よい湯切りで、スープに投入される。
細く刻んだキクラゲと、素っ気ない焼豚で、
やわい中細のストレート麺が合わせられる。
ぽてっとして、いにしえ系の懐かしい豚骨。
私の後から、3組8人の客が次々と入店し、
厨房は一気に戦場と化し、早々に退散した。
この客足も納得出来る、地元では老舗の味、
跡取りが居ない事が、ちょっと気掛かりだ。